2012年12月20日木曜日

英国生まれのクリスマスソング

こんばんはKです。
ここ3週間ほど日曜大工にはまっていまして
仕事が休みになると木を切ったりくっつけたり切ったりしていて
更新が滞ってしまった次第でございます。

さて、早いもので年の暮れも目前
もっと近い話をすればクリスマスも間近に迫ってきました。
そういうことで今回はクリスマスにまつわる話を一つ

こちらの
Oxford CircusからPiccadilly Circusにかけて
飾られたイルミネーション
一ヶ月以上前から仕込まれていたので、もう感動もクソもありませんが
イギリス生まれのクリスマスの歌遊びがモチーフなのをご存知でしょうか。
既にご存知の方にはつまらない話で申し訳ありません。

これらのイルミネーションを一つ一つ見ていくと
"on the first day of Christmas my true love gave to me..."
"on the second day of Christmas my true love gave to me..."
とあるのが確認できます。

これは日本でも馴染みのあるTwelve Days of Christmas
という遊び歌の歌詞の一部でオリジナルでは
"On the first day of Christmas my true love gave to me: 
A partridge in a pear tree."

"On the second day of Christmas my true love gave to me:
 Two turtledoves and a partridge in a pear tree."

と続きます。

この歌は1月6日に行われる公現祭
キリストが神性を表したことを祭る日のことらしいのですが
クリスマスからその公現祭の前夜である1月5日までの12日間
の為の遊び歌みたいです。

歌詞を全部乗っけたいところですが
日本でいうアブラハムには〜7人の子〜と同様
この遊び歌とにかくクソみたいに長くて
そんなクソみたいに長い歌詞を載っけると
読んでるあなたも書いてる僕もクソつまらないので
簡単にまとめます。

要は
毎日なんかしらMy true loveとされる神様から
頂けるプレゼントが増えていく
というものです。

つまり
n日目にもらえる総プレゼントをPn
n日目に新しくもらえる個別プレゼントをDnとすると
Pn=ΣDk
ということです。

歌詞に沿って見ていくと

1日目には梨の木のウズラを1羽
2日目には梨の木のウズラを1羽2羽のキジバト
3日目には梨の木のウズラを1羽2羽のキジバト、それと3羽の雌鳥
11日目には梨の木のウズラを1羽2羽のキジバト、それと3羽の雌鳥でしょ
それと・・・・・・と11人の笛吹ける奴ら
12日目には梨の木のウズラを1羽2羽のキジバト、それに3羽の雌鳥
それと・・・・・・・・11人のあいつらと最後に太鼓叩ける奴ら

ということです。
途中割愛したのはクソみたいに長いからです。
クソ長い遊びなんです。



こんなに何回も繰り返し同じ歌詞が出てくるのを
何かを暗記する時の勉強法の様に僕は感じたのですが
実際、この歌は当時カソリックを信仰することが禁止されていたイギリスで
密かにカソリックを広めるための暗号が隠されてるなんていう説もあるみたいです。
誰かの脳みそに密かに暗号を歌に乗せて詰め込んじゃうなんてお茶目ですね。
色んな説があるらしいのでなんとも言えないらしいのですが:)

他にもイギリスよりもフランスでの方がこの歌遊びが盛んであることから
フランスが発祥なんていう説もググったら出てきました。

それとおもしろいのが
この歌に由来した経済指標がアメリカでは使われているようです。
これはChristmas Price indexと呼ばれるもので
毎年PNCというアメリカの銀行によって発表されます。
その経済的意味とは

歌の中で贈られるプレゼントの総計にいくらかかるのか

というものみたいです。
つまり
(1羽×12日=)12羽のウズラ
(2羽×11日=)22羽のキジバト
(3羽×10日=)30羽の雌鳥
(11人×2日)22人の笛吹く人
(12人×1日)12人の太鼓すごい人

にいくら払うのかってことです。
人の場合は賃金で計算されるみたいです。
ちなみに今年のChristmas Price indexは
日本円(本日レート)で
213万803円
だったみたいです。
過去のものはココからチェックできるので気になった方はぜひ見てみてください。


宗教やらお金やら
こんな可愛くない記事にするつもりはなかったのですが...
申し訳ありません。

可愛くないクリスマスソングみたいな紹介となってしまいましたが
そもそもはとっても素敵なクリスマスソングですので
今回お話した諸説あるこの遊び歌の大人事情については
この記事を読み終わった際すぐにお忘れ頂けたらと思います。



それでは良いクリスマスを。



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